松山英樹(25=LEXUS)が2バーディー、5ボギーの73とスコアを落とし、通算6オーバーの216で首位と18打差の26位だった。後半途中からドライバーを“封印”する必死のマネジメントを選択したが、ボーナス1000万ドル(約11億円)がかかる総合王者のタイトルは絶望的となった。ポール・ケーシー(40=英国)が通算12アンダーで単独首位に浮上した。

 松山は68をマークした前日を「最低限のゴルフ」と評していた。この日は「それ以下です。長い1日だった」。6番で4メートル強のイーグルチャンスをミスパットで逃し、7番は左の林、8番は左の池とドライバーが大きく曲がって連続ボギーをたたいた。「ごまかしでずっとやっていたのが、利かなくなった感じ」。10番でも右に出ると、その後はショートホールを除く全ホールのティーショットで3番ウッドを握った。「特に理由はないです」としたが、ホールアウト後に直行した練習場ではドライバーの調整に時間を割き、シーズン最後のラウンドに備えた。【亀山泰宏】