賞金ランキング2位の鈴木愛(23=セールスフォース)が、4位フィニッシュで同1位のキム・ハヌル(28=韓国)に約269万円差まで迫った。通算8アンダーの3位で出ると5バーディー、4ボギーの71で回り、通算9アンダーの207。単独4位で480万円を獲得し、ハヌルとの賞金差を縮めた。

 悔し涙が我慢できなかった。鈴木は「今日は勝ちたかった…」と声を詰まらせた。首位と3打差の3位から連続ボギーで出遅れたものの、後半に4つのバーディーを奪取。テレサ・ルーを猛追したが、17、18番で痛恨の連続ボギーをたたいた。最終日は3度の3パットと武器のパッティングが崩れ「一番、練習しているのに何でうまくいかないんだろう。報われない気持ちでいっぱい」と、負けん気の強さもみせた。

 今季3勝目は逃したが、終盤に突入した賞金女王争いでは、確実にトップとの差を縮めた。首位と獲得賞金額は約529万円差から約269万差に縮まった。次週のNOBUTAグループ・マスターズGCレディース(19日開幕、兵庫・マスターズGC)は優勝賞金3240万円と高額。鈴木は「コースも好きですし、調子も上がっている。明日からコースに入ってしっかり修正したい」と気持ちを切り替えていた。