男子ゴルフのブリヂストン・オープン(19日開幕、千葉・袖ケ浦CC)の練習ラウンドが18日に同コースで行われた。

 6年ぶりの出場となる石川遼(26=CASIO)は18ホールをチェックした後、練習場でみっちりと打ち込んで最終調整した。今季日本ツアー初戦となった前週日本オープンは通算9オーバーの97位で予選落ち。すでに開幕した今季米ツアーの出場権は喪失しており、年内を日本で戦っていく意向を示している中、テーマは「3番ウッドを打つ感じでドライバーを打てるか」に絞っているという。3番ウッドなら持ち球のドローボールを自在に操れる自信がある一方で「ドライバーは明らかに捕まりが弱くて、ドローの度合いが弱い。(球筋を)信用できないのが悪いスイングにつながっている」と分析する。

 この日はエースドライバーではなく、3番ウッドと同じシリーズのものをテストした。古いモデルということもあって飛距離は10~15ヤードほど落ちると見ているが「飛距離よりも自分のスイングのタイミング」で打てるかを重要視。球筋については一定の好感触を得た。実戦投入に前向きな考えを示しつつ、試合の中でスイングの成功体験を積み重ねていくためにも、ドライバーを使わずに3番ウッド中心にゲームを組み立てていくことも「明日以降の選択肢として持っています」。今大会が飛ばし屋有利のセッティングでないこともあり「ドライバーをむやみ打っていくことはしない」と話す。

 日本オープンで予選落ちした翌日「今年は1回も切っていなかった」という髪を大胆にカットした。「伸ばそうと思っていたけど、シャンプーの時に絡まってめんどくさくて…」。パーマをかけていた襟足がスッキリした首元をなでながら「楽ですね。みんなにも、こっちの方が全然いいって言われます。今がいいって言われるのはうれしいけど、前のヤツは全然ダメだったんだと思うと…」と苦笑した。

 テーマを明確にし、装いも新たに臨む一戦。世界ランク12位のマット・クーチャー(米国)、賞金ランク2位宮里優作という予選ラウンドの注目組で主役を張りたい。