男子ゴルフのブリヂストン・オープン(19日開幕、千葉・袖ケ浦CC)の練習ラウンドが18日に同コースで行われた。

 昨年大会覇者で賞金ランクトップの小平智(28=Admiral)はアウト9ホールを回って最終調整したが、一抹の不安を抱えているという。「(コースに入ってから)この2日間、ドライバーは使っていません。朝に試そうと思って早めに来たんですが、間に合わなくて…」。前週日本オープンで割れてしまったエースドライバーに代わる1本がなかなか決まらず、第1ラウンドのスタート直前まで選定作業は続きそうな気配。「不安を抱えたままプレーはしたくない。(ドライバーを入れない可能性も)大いにある」と妥協なき準備でティーオフを待つ。

 16日時点の賞金ランク上位2人に入っていたことで世界選手権シリーズ(WGC)のHSBCチャンピオンズ(26日開幕、中国・上海)に出ることもできた。悩んだ末に「得意なコース」という同週開催の国内ツアー、マイナビABC選手権(兵庫・ABCGC)を選択。来年4月のマスターズ出場を目標にトップ50入りを目指す世界ランクを自己最高63位まで上げてきており「もう一息です」と気合を入れ直す。

 あくまで照準は「賞金王より世界ランク50位以内」。ポイント上積みを狙う国内終盤戦は「好きなコースが多い」と自信をのぞかせる。もちろん、連覇がかかる今大会も「好きなコース」の1つだ。