男子ゴルフの三井住友VISA太平洋マスターズを開催する太平洋C御殿場C(静岡)が18年1月から10月にかけて全面改修を行うことが7日に発表された。

 設計はベスページ・ステートパーク・ブラックC(ニューヨーク州)やコングレッショナルCC(メリーランド州)など数多くのメジャー開催コースの改修、改善も手掛けた世界的設計家のリース・ジョーンズ氏(76=米国)、そして監修は世界ランク4位の松山英樹(25=LEXUS)。松山がコース改修に携わるのは史上初となる。

 00年から01年にかけて行った時以来の大幅改修となる今回は「美しい富士山の景観がさらに映えるレイアウトへの変更」「三井住友VISA太平洋マスターズの舞台にふさわしい戦略性」「シニア、女性のティーグラウンド増設によるメンバーをはじめ幅広い層のアマチュアが楽しめる」がポイントになるという。

 松山は株式会社太平洋クラブを通じ「米ツアーで数多くの著名なコースにてトップ選手としのぎを削る間に、憧れのオーガスタや、メジャーを開催するコースに準ずるトーナメントコースが母国日本にあれば、また、どうしたら日本のコースセッティングを世界レベルへ引き上げることができるのかという思いが強くなってまいりました。このたびご縁のありました太平洋クラブ御殿場コースは、三井住友VISA太平洋マスターズで、私がアマチュア時代と昨年の2度優勝を飾った思い入れのあるコースです。また、日本が世界に誇れる、世界遺産にもなった富士山がコースから見えるのは本コースの特徴の1つであり、特にこの時期紅葉と重なる富士山は絶景だと思います。こちらを舞台に、世界基準であると同時にフェアでチャレンジングなコース造りをテーマに熟考を重ね、コース設計家であるリース・ジョーンズ氏と協議してまいりました。コース監修は私にとって初めての試みであり、貴重な経験ができたことを大変うれしく思います。このような機会をいただいたリース・ジョーンズ様、太平洋クラブ韓俊社長、そして太平洋クラブ会員の皆様方には厚くお礼申し上げます。これまで私が世界のトーナメントコースでプレーした経験が少しでもお役に立てれば光栄です。世界レベルになった太平洋クラブ御殿場コースがあらためて海外からも評価されるよう、私も適宜情報発信してまいりたいと思います」とコメントを寄せた。