全米オープン覇者ブルックス・ケプカ(27=米国)が1イーグル、4バーディー、2ボギーの67をマークし、通算20アンダーで大会史上5人目の連覇を達成した。昨年自身が出した大会記録の通算21アンダーには1打及ばなかったが、2位との9打差は04年タイガー・ウッズ(米国)の8打差を上回る大会最多ストローク差での圧勝。「タイガーの記録を破れたのはうれしい」と喜んだ。

 1番から第2打を1メートルにつけてバーディー発進。続く2番はグリーン右のバンカーからの第3打直前、隣接する3番ホールで1つ前の組をプレーする松山英樹(25)がホールインワンを達成した。大歓声がわき起こり、ざわめきも残る中で直接放り込んでチップインバーディー。早々に後続を突き放して大勢を決めた。最終18番も前日は封印したドライバーのビッグドライブから残り220ヤードを4番アイアンで2オン。あと少しでアルバトロスフィニッシュというスーパーショットだった。

 10打差をつけられた松山が「パワーがすごいし、(同じ最終組で回った)昨日もそうですけど、スプーン(3番ウッド)ばっかりであれだけバーディーが取れるショット力、曲がってもカバーできるショートゲームもある。パットも米国のスタッツで上位。自分との差はすごくある」と称賛する。全米覇者の肩書にふさわしい勝ちっぷりを披露し「世界中でプレーしてきたが、大げさでなく、日本のファンは世界で最高のファンだと思っている。またここに戻ってきたい」。94年から尾崎将司が達成した大会記録に並ぶ3連覇へ早くも意欲を示していた。