男子ゴルフのカシオ・ワールドオープン(23日開幕、高知Kochi黒潮CC)のプロアマ戦が22日、同コースで行われた。

 石川遼(26=CASIO)は、前週ダンロップ・フェニックスで国内復帰からの連続予選落ちを「5」でストップして2年ぶりのホスト大会に臨む。「結果という部分に関しては、6試合連続で予選落ちして来るのと、先週予選通過して来るのでは自分の中の雰囲気が違ったと思う」と話す。

 国内復帰戦となった10月の日本オープンから時間がかかることを覚悟の上で取り組むスイング改造が道半ばであることは自覚している。「フェニックスに関してはドライバーのフェアウエーキープ率が上がったというだけで、自分の中でちょっと違和感みたいなものがありながらの1週間だった。無意識で打った時に結果が伴ってくるのは、まだまだ先じゃないかなと僕は思っている」と冷静に言った。

 そもそも、ダンロップ・フェニックス時点でのスイング改造の到達度は当初の見込みよりも低かったという。「思っていたよりもかなり重症というか、スイングの欠点というんですかね、こんなに悪かったんだなというのを感じました。本当はフェニックスにはいい状態でいけるように思っていましたけど、なかなかうまくいかなかったなという感じ」と振り返る。

 ただ、スイング改造を最優先してほぼドライバーと5番アイアンのみの偏った練習も、前週から以前のルーティンに戻せる段階には達した。この日は長年エースとして使っているL字マレットだけでなく、ピン型のパターも試すなど視野も広がってきた感がある。「1つ2つに絞られてはきたけど(スイング時に)チェックポイントを意識しながら戦うというのは、優勝争いの中では難しくなってくる」と認めつつ「できれば優勝争いをして、その中でどういうショットがでるのかというのを来年に向けてという意味でも、すごく知りたい」とも言った。

 優勝できなければ、次週の日本シリーズJT杯には出られず今季終了となる。先を見据える意味でも、2年ぶりのホスト大会を盛り上げる意味でも、上位に食い込んでいきたい。