香妻陣一朗(23=フリー)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算5アンダーの139で首位と1打差の2位で決勝ラウンドに進んだ。

 13番で1メートルほどのパーパットを外した直後、14番で「ボギーがよぎった」という15メートルのバーディートライを沈めてバウンスバック。1メートルを決められなかった17番のボギーを悔やみつつ、自身最高順位での予選通過となった。ランク47位と2年連続の賞金シードはすでに手中に収め「最後ですけど、優勝争いして(結果として)優勝できれば」と悲願のツアー初Vに目を向ける。

 前日には姉の香妻琴乃(25)が来季ツアー出場権をかけた3次予選会で敗退。来季は下部ステップアップツアーが主戦場となる可能性が出てきた。連絡は取っていないというが「結果見て、ダメだったんだ、と。残念です。まさか(3次で)落ちるとも思っていなかったですし…」と素直な感想を口にする。「意識というか、気にはかけながら。刺激(を受ける)とかでもないですね。心配…でもないですね。気にはかけています。家族ですから」。言葉を選びながら表現した、プロゴルファー同士という姉と弟の関係性。今は目の前の好機をつかむことに全力を注ぐ。