2年ぶりにホスト大会に出場した石川遼(26=CASIO)は3バーディー、1ボギーの70で回り、通算イーブンパーの144で38位となり、2週連続で予選を通過した。

 パーオン率は83・33%。国内復帰から16ラウンド目でとなるが、2日連続で今季最高を更新した。「後半、ショットの内容が良くなってきた。先週は『真っすぐ行くかなー』みたいにちょっと半信半疑で、そろーっとなぞるような感じ(のスイング)だった。昨日今日と飛ばしたいホールで振れているし、多少、本能的に飛ばしにいってもタイミングが合って真っすぐいっているところが、先週よりいい感じだなという部分」と、よどみなく手応えを口にした。

 課題もシビアに見つめている。スイング改造を優先するため、2週前までは極端に練習時間を削ってきたショートゲーム。最終18番、グリーンサイドから寄せた場面を「上げていこうか、(傾斜に)ワンクッションでいこうか迷ったんですけど、上げる自信がなくてワンクッションに頼ってしまった。海外に行くと、傾斜がきつすぎて(ワンクッションの寄せが)使えないところ、絶対に上げなきゃいけないようなところも多い。アプローチのフィーリングがまだまだ」。バーディーフィニッシュを手放しで喜ぶことはなかった。

 ホールアウトし、まず向かったのはドライビングレンジ。ドライバーやロングアイアンなどショットの上昇気配を確かなものとするべくみっちりと打ち込んだ。最後はパッティンググリーンで真っ暗になるまでボールを転がし、引き揚げた。