賞金ランクトップ小平智(28=Admiral)が今季初予選落ちのピンチを切り抜けた。1イーグル、5バーディー、2ボギーで川村昌弘(24)と並んでこの日ベストタイとなる67をマーク。通算2オーバーの146で54位となり、カットラインギリギリで予選を通過した。

 前日は首を寝違えた影響で今季ワースト79をたたき、101位と大きく出遅れた。回復を優先してホールアウト後の練習はせず、アイシングなどケアに専念。さらにスタート前には痛み止めをのんだことで「あまり気にせずできた」。7番では残り60ヤードからの第3打をサンドウエッジで放り込むイーグルを奪った。後半バーディーが欲しい10番を取れず、11番ではボギーをたたいて追い込まれたが「予選落ちが(今季)1年間ないので、それがモチベーションだった」。国内ツアーを引っ張る選手としての意地で、そこから4バーディーを重ねて滑り込んだ。

 前日は首の痛みで感触を確かめるどころではなかった新ドライバーの手応えも得た。同組の永野竜太郎(29)を「3回くらい」オーバードライブ。「いつもは1ラウンドで1回勝てればいいくらい。メチャクチャうれしかったですね」と顔をほころばせた。

 第1ラウンド終了時点で7打開いていた賞金ランク2位宮里優作(37)とトータルスコアで並び、3日連続同組が決まった。全体のスコアも伸びていないだけに、上位進出のチャンスも残っている。「まだ優勝までは言えないですけど、とりあえずトップ10を目指したい」と声に張りも出てきた。