男子チームが2年連続7度目の優勝を飾った。元賞金女王の古閑美保夫人(35)をキャディーに戦った小平智(28=Admiral)が、2年連続3度目のMVPの活躍で勝利に貢献。圧倒的な強さで、昨年に続き日本ゴルフツアー機構の青木功会長(75)を胴上げして、プロゴルフ界の1年を締めた。

 優勝の原動力となった小平が、グリーン上でも妻との競演で会場を沸かせた。第1ステージの9番パー4。グリーン端から13メートルの下りスライスラインをねじ込むと、古閑がガッツポーズ。カップインしたボールを拾い上げる役も妻に任せて、声援を受けた。人生初キャディーという妻の援護射撃で4・5ポイントを獲得した小平は「気分転換にもなった」と笑顔。マスターズ出場権獲得に向け、世界ランクを上げるため、今日11日にも大会のあるインドネシアへ出発する。世界ランクはマスターズ出場圏内の49位で「月曜日のランキングを見て、50位から漏れてなければ出ない」と話した。

 ◆日立3ツアーズ選手権 国内プロの男女、シニア各ツアーの賞金上位選手による団体対抗戦。各チーム6人が2人1組の3組に分かれ、9ホール(パー37)1ステージとして2ステージのダブルス戦を行う。合計3ポイントを各チームで争う第1ステージは、2人のうちホールごとにスコアが良い方を採用するフォアボール方式。6ポイントを争う第2ステージは、1つのボールを交互に打つフォアサム方式。