男子ゴルフでマスターズ(来年4月、米ジョージア州オーガスタ)初出場を24日に決めた宮里優作(37=フリー)が、大会前恒例「パー3コンテスト」のキャディーを9月に引退した妹藍さん(32)に任せる夢プランを披露した。

 60年に始まった開幕前日の伝統行事は、本戦に出ない歴代覇者らも参加する“お祭り”。妻や子どもをキャディーに起用し、一緒にプレーを楽しむスタイルが定着している。「藍ちゃんにキャディーをお願いして、オヤジと子どもを一緒にプレーさせようかなとも思ってるんです」と笑った。

 年末の世界ランク50位に土壇場で滑り込み、引き寄せたオーガスタは約束の舞台でもある。かつて結婚式で「オヤジを必ずマスターズに連れていきます」と、父優さん(71)に誓った。「今まで散々、藍ちゃんにはお世話になった」と感謝する妹も含め、優作なりの家族への恩返しの一環として計画しているようだ。

 最優先は試合で結果を残すこと。準備段階では、以前「マスターズで待ってます」と激励の電話をくれた松山英樹(25)との練習ラウンドが必須とみる。「マスターズは情報がすごく大事。英樹は(攻め方も)戦略的だから、すごく参考になる」。今季の賞金王戴冠をアシストしてくれた青山邦仁キャディーが、かつて梁津萬(中国)のバッグを担いでオーガスタを経験している点も心強いという。

 「(家族を)飽きるくらい連れていけたらって思ってます。来年だけじゃなく『もうマスターズはいいや』ってなるくらい、何年も」。次なる夢の実現に向け、1月から海外5連戦で新シーズンをスタートさせる。【亀山泰宏】