男子ゴルフの世界選手権シリーズ、デル・マッチプレー(21日開幕、米テキサス州オースティンCC)の練習ラウンドが20日(日本時間21日)に同コースで行われた。

 宮里優作(37=フリー)は、21日の初戦で戦う松山英樹(26)とともに18ホールを回って最終調整。かねて開幕前日の練習ラウンドを一緒に行うことは約束しており、前日19日の抽選でまさかの同組と初戦での対決が決まった。「今日はお互い、手の内は見せませんでしたよ」と笑い、ユーモアたっぷりに本戦のプランを披露。「先輩風を吹かせます。2メートルくらいのパットでも『これ、オッケー?』『いやー、ちょっとそれは…』みたいな」と冗談めかした。

 今大会へのモチベーションは限りなく高い。今季からメンバー登録した欧州ツアーのポイントを稼ぐ上で世界選手権シリーズは重要な一戦。谷原秀人も昨年大会で4強に入り、シード確保の足掛かりとなった経緯がある。「この試合は大事。上に行けば行くほど、ポイントも高くなって、(シーズン)後半に出られる試合が増えてくる。ちょっとでも上に行きたい」と力を込める。

 3月初旬、飛距離が伸びる高地で開催されたメキシコ選手権で狂わされそうになった距離感の修正に努めてきた。メキシコから日本へ戻り、宮崎で合宿を行うなどして感覚をリセット。「メキシコの時より状態はいい」。東北福祉大の後輩であり、グループトップランカーでもある松山との一戦へ「バッチバチです」と気合十分で臨む。