世界ランク6位の松山英樹(26=LEXUS)は同34位のパトリック・カントレー(26=米国)に4アンド3で敗れ、通算1勝2敗で決勝トーナメント進出を逃した。

 「言葉もありません」と悔しさをにじませた。復調傾向のアイアンショットについては「2番も4番も良かった」と序盤から好感触を得ていたが、その4番で1・5メートルを外すなど3パット。「4番で外してから(パットの感覚が)おかしくなった」と振り返る。12番では2メートルが入らず、14番で5・5メートルを流し込んでも「たまたま入っただけ」と表情はさえない。最後は15番で1メートルをミスして勝敗が決した。パットのスコア貢献度を示す「ストロークス・ゲインド・パッティング」はマイナス3・931で64選手中64位だった。

 左手親指付け根の痛みからの復帰2戦目を終え、いよいよ次戦は4月5日からのマスターズ(ジョージア州)となる。「2週連続やって、痛みがほぼほぼないので良かった」。アイアンショット、充実のアプローチとともに体調面の不安が軽減されたことを前向きに捉えた。

 いったん拠点のフロリダへ戻って取り組むテーマは明確になった。「ドライバーとパッティングを仕上げられれば、楽しみだなって感じはある。1週間で何ができるか分からないですけど、しっかり仕上げて向かいたい。(練習が偏って)アイアンとかショートゲームが悪くなったら意味がないので、バランスよくやりたいと思います」。7度目のオーガスタに乗り込むまで、ひたすら状態を上げていく。