アイドル系新人の三浦桃香(19=フリー)が、ホールインワンならぬ、ギャラリーのリュックサックのサイドポケットに第1打を入れるハプニングに見舞われた。

 2バーディーの2アンダーで迎えた6番パー3。崖上から打ち降ろしの第1打は、グリーン左の見物するギャラリーの中に飛び込んだ。次の瞬間、ボールの行方を捜していたギャラリーからどよめきが起こった。

 ボールは、愛知・豊田市から観戦に訪れた33歳の会社員が、背中に背負っていたリュックサックの右のポケットにすっぽり。すぐに、近くにいたギャラリーが動くなとばかりに肩をおさえ、三浦の到着を待った。

 三浦はポケットに入ったボールを確認すると「本当に入ったんですか」と驚いた表情を見せた。すぐに競技委員を呼び、無罰でボールをその場にドロップ。グリーン外のバンカーを挟んだ土手からの第2打は、グリーン手前のエッジでストップ。第3打も寄らず、結局ボギーとなった。

 リュックサックの会社員は「5年前から50回くらい観戦しているが、こんなことは初めて。この辺がやばいと思って防御姿勢を取ったけど、最初は当たっただけかと思っていた」と話した。三浦と同じ組で回る辻梨恵のファンで、リュックには辻のサインが入っていた。珍体験にも「辻選手もボギーだったので、うれしくないです」と話していた。

 三浦は5番まで2アンダーの勢いが止まり、結局1オーバーの51位タイで第1日を終えた。三浦はホールアウト後「リュックのポケットに入ったのは気付かなかった。誰かに当たったのかなと思ったら、入っていたのでビックリしました。(6番では)クラブで迷った。打つ直前に6番から7番アイアンに変えたんです。7番でしっかり打てば必ず曲がると感じていたのに。今日は、そういう日かなと思いました」としょんぼりしていた。