上田桃子(31=かんぽ生命)が6バーディー、2ボギーの67で回り、通算8アンダー134で、成田美寿々(25=オンワードホールディングス)とともに首位に立った。

 上田は、スタートの1番パー4でバーディーを奪うなど、前半を1バーディー、1ボギー。後半には4つのバーディーで、一時は通算9アンダーで単独首位に立った。最後の18番でボギーをたたいたものの、首位をキープ。22日の最終日に、ツアー14勝目を目指す。上田は「スコアはもちろん、すごくこの2日間で集中が保てている。今年はずっと集中力を出せていないので、すごく充実している2日間」と満足そうに話した。前週のKKT杯バンテリン・レディースでは、5オーバーで1打差足りずに予選落ちした。地元熊本での開催で、期するものがあっただけに、試合後は熊本の実家に3日間こもり、何もしなかったという。実家では、マスターズの中継の録画を何度も見直した。「一流の選手たちは、なぜ、大事な場面でこんなにあっさり打てるのか?」。そんな疑問を抱き、考え続けた。その結果「強い選手に共通しているのは、決断するまでに迷いを消しているということ。決めたら、迷いなく打つ。自分は考えすぎていた。今日は、決断できたと思う」と、マスターズ効果で気持ちの切り替えができたことを強調した。マスターズを見たことで、再び海外へ挑戦したい思いも強くなった。「あらためて、海外メジャーでできるように、スキルを身に着けたい。そこで戦えるくらいのスキルを身に着けるために、この大会も大事。久しぶりにいい位置にいるので、自分の中で充実した3日間にしたい」と話した。