上田桃子(31=かんぽ生命)が13度目の国内ツアー優勝へ王手をかけた。首位と2打差の5位からスタートし6バーディー、2ボギーとスコアを4つ伸ばし、通算8アンダー134で成田美寿々(25=オンワードホールディングス)と並び首位に浮上。地元で予選落ちした前週KKT杯バンテリン・レディースの雪辱を優勝で果たす。

 上田の名前が、リーダーボードを一気に駆け上がった。強風で思うようにスコアが伸ばせない選手が多い中で6バーディー、2ボギー。15番パー4でバーディーを奪うと、一時は9アンダーで単独首位に立った。「すごくこの2日間は集中力が保てている」と気持ちを強調した。

 前週のKKT杯バンテリン・レディースは、地元熊本開催だったが1打差で予選落ち。ショックで3日間、実家にこもり親とも会話しなかったという。

 そこでマスターズを何度も録画で見て、自分と一流プレーヤーとの差を考えた。「強い選手に共通しているのは、自分で決断したら迷いなく打つということ」と自分の考えすぎを反省。この日のプレーについて「今日は自分も決断できたと思う」と晴れやかな表情で話した。再び海外でプレーできる力を身に付けるために、上田は今季初勝利、国内通算13勝目を目指す。