男子ゴルフのRBCヘリテージで日本人5人目の米ツアー優勝を飾った小平智(28=Admiral)が、5月以降は米国での戦いに全力を注ぐ意向を明確にした。

 24日に国内凱旋(がいせん)試合となる中日クラウンズ(愛知)に向けた練習ラウンドを行い「どっちつかずは良くない。チャンスをつかんだ以上、基本的に米国に専念したい」と話した。新たな舞台を見据え「(試合ごとに出場枠が絞られていく)プレーオフシリーズで最後までいくこと。もう1勝したいし、メジャーで上位争いをしたい」。再度、目標設定した。

 この日練習ラウンドを回った岩田寛とは前夜に食卓を囲んだ。はしをクラブに見立てたゴルフ談議は白熱し、米挑戦の先輩として日程の相談に乗ってもらった。日本ツアーへの愛着は深いが「(米ツアーの新シーズンが始まる10月以降の)アジアシリーズとかにも積極的に出た方がいい」という助言を真摯(しんし)に受け止め、秋以降の日本参戦も慎重に検討している。

 練習にテレビ局も密着するなど数十人を引き連れた。「僕の変化はないけど、周囲の変化がありすぎて戸惑ってます。緊張するので、あまり注目されたくない」と苦笑しつつ「こうなった以上は頑張りたい」。ひしひしと感じる期待を力に変え、貴重な日本での戦いに臨む。【亀山泰宏】