4年ぶりに出場した石川遼(26=CASIO)は4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69で回り、1アンダーで首位と4打差の21位だった。

 「まんまと打ちのめされました」。前日のプロアマ戦が悪天候の影響もあって9ホールに短縮されたことにより、事前ラウンドでチェックできていなかった18番パー4が分岐点となった。今年から2つに分かれ、アゴが深くなった左のフェアウエーバンカーにティーショットを打ち込むと、第2打は脱出に失敗。第3打もアゴに当ててほとんど飛ばず、4オン2パットのダブルボギーをたたいた。

 「構えた感じ、もしかしたら(グリーンを狙って)いけるんじゃないかと思って、その可能性にかけた。そういう気持ちがあると、やらずにはいられないタイプ。仮に横に出しても『いけたんじゃないかな』と、後で気になってしまう。うまくいけばカラーまで持っていけるかなという感じだったけど、高さが出ていなかった」と内面の葛藤を振り返った。

 同組の宮里優作(37)と小平智(28)をリードしていただけに最終ホールの悔しさは募るが「本来3アンダーにいたんだとは考えないこと。今日の1アンダーが自分にとって100点と捉える。整理して、明日気持ちを切り替えてやるしかないですね」。自らに言い聞かせるように話し、練習場へ向かった。