逆転でツアー3勝目を挙げた時松隆光(24=筑紫ケ丘GC)が、日本ゴルフツアー機構の青木功会長に叱られた。

 史上4人目のアマチュア優勝を目指した久保田との激しいV争いを制したが、優勝決定となった最終18番のボギーパットを沈めた際、喜びが少なかったとして同会長から「リアクションをもっとしろよ。お前しかできないんだから」とたしなめられた。

 控えめな性格の時松は苦笑しながら「最後、優勝の時は(派手なガッツポーズを)しないといけないことは分かりました。青木さんのおかげです」とペコリと頭を下げた。

 前日の第3ラウンドまで、1打差2位で首位の久保田を追う展開。朝のスタート前には、前週の日本プロ選手権で優勝したベテランの谷口徹から「久保田君に負けたら丸刈りにしろ」とハッパをかけられていた。その久保田は出だしから2連続バーディーだったため、時松は「さすがに焦りました。今平さんも言われていたみたいですけど…」とボソリ。昨年10月のブリヂストンオープンは台風直撃により、2日間の短縮競技での優勝だったが、今回は4日間を戦った末の優勝。丸刈りになることは免れた。