小平智(28=Admiral)が、またしても本場を驚かせた。折り返しの1番パー5、残り234ヤードから3番アイアンで放った第2打がそのままカップに吸い込まれた。日米ツアーを通じて自身初のアルバトロス。米ツアーでは2週前のプレーヤーズ選手権最終日16番のケプカ(米国)に続く今季2度目、この大会では同じ1番で78年にジョージ・バーンズ(米国)が達成して以来の快挙。日本勢では、倉本昌弘が93年ディポジットギャランティ・クラシック第3ラウンドの3番で決めた例がある。

 さらにそこから4バーディーを奪取。最終9番で悔しいダブルボギーとなったものの、66で回って4アンダーで首位ケビン・ナ(米国)と4打差8位と好発進した。小平が4月のRBCヘリテージで優勝してツアーカードを獲得して以降、何かと相談に乗ってきた岩田寛は、16年大会に出場した経験から本人に相性の良さを聞かせていたという。「あのコースは完全に(小平に)向いてます。長くなくて、狭い。ティーショットが大事になる。パターが入れば、上位にいくんじゃないですか」と証言する。

 米本格参戦から2戦連続予選落ちだったが、古閑美保夫人も応援に駆けつけた試合で上位争いに絡めそうな雰囲気が漂ってきた。