小田孔明(39=プレナス)が2バーディー、4ボギーの74で回り、通算イーブンパーの216で首位と2打差4位と上位争いに踏みとどまった。

 ツアー史上最長8007ヤードのセッティングがついにベールを脱ぎ「なげー1日だった」と苦笑い。230ヤードの17番パー3は強烈なアゲンストの風を受け、前日は8番アイアンだったティーショットで3番ウッドを握った。「常に“マン振り”ですよ。ショートホールでスプーンばっかり振りちぎるなんて、ないでしょ」と疲労感を隠さない一方で口調は明るい。最終18番はチップインバーディーで締めるなど「最後は“グリコのおまけ”やったね。よく耐えた」と納得のラウンドだった。

 「だんだん振れてきたし、こういうコースで上位にいけたら、後半が楽しみになる。だいぶゴルフ自体が良くなってきているのかなと思う。上位にいって、これからの試合が楽しみになるくらいの結果で終わりたい」。1年前は7試合連続予選落ちを喫するなど、不振を極めていた。確かな手応えを求める最終日。本人は「そこまで望んでない」と控えめだが、14年以来のツアー通算9勝目も十分に狙える位置だ。