プロ4年目の岡山絵里(21=ニトリ)がプレーオフ(PO)を制し、涙のツアー初優勝を飾った。

 初日から1度も首位を譲らないまま、通算13アンダーで並んだ新人の勝みなみ(19=明治安田生命)とのPOへ。PO第1ホールでパー、勝がボギーとなり、優勝が決まった。

 自ら「私は口べた」と言う、口数の少ない大阪人。岡山は「(優勝の瞬間は)いろんなことがフラッシュバックしてきた。悔しいこともあって、自分がどんどん落ちていくんじゃないかと思っていた。両親や、周りの支えてくれた人、友達の顔が次々と浮かんできました」と明かした。

 実力があると言われながらも、なかなか優勝できずにいた。だからこそ「優勝できると(周りから)言ってもらえるのはうれしかったけれど、でも、そういう選手はいっぱいいる。優勝しないと、名前を覚えてもらうこともない。私は、ひたすら、やるしかなかった。今年でレギュラーツアーに本格参戦してから3年になる。今年、優勝できないとズルズルいってしまう。今年は勝負の年だと自分に言い聞かせていました」と覚悟を決めてつかんだプロ初勝利だった。

 今後については「すごく私は弱気。もっと自分に自信を持って、たくさんバーディーを取れる選手になりたいです」と語った。