日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(75)は6日、永久シード選手の片山晋呉(45)に対して懲戒・制裁委員会で処分を検討すると発表した。

 報道関係者へのファクス内容は以下のとおり。

 

 謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃より、弊機構の活動に関しましてご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。

 さて、去る5月30日に開催されました日本ゴルフツアー選手権森ビルカッププロアマ大会におきまして、参加されたご招待客が、片山晋呉プロの応対に対し不愉快な思いをされ、プレーの続行を断念されるという事態が生じました。

 弊機構は、選手が守るべき準則として「プロアマトーナメント重要性に鑑み、プロアマトーナメントに出場する同伴アマチュアに不適切な対応をしたり、不快感を与えるような態度をしてはならないこと」を明記し、その違反を懲戒・制裁事由の1つと定めておりますので、今回の件は極めて深刻であると受け止めております。

 つきましては、すでに当事者からの聞き取りは済ませておりますが、さらに聴取対象の範囲を広げ事実関係の認定を行うとともに、それに基づき、片山プロに対する懲戒・制裁の要否等を決定したいと存じます。また、弊機構の指導体制や管理規定、本件発覚後の対応等に問題がなかったかという点についても検討を進めたいと存じます。さらには、選手会と一体となって、早急に再発防止策を講じるとともに、選手の意識改革の進めなければなりません。

 そこで、下記の通り今後の対応方針を定めましたので、ご報告申し上げます。なお、この進め方につきましては、昨日開催された選手会の臨時理事会にて承諾を得ております。

 末筆ながら、ご不快な思いをされたアマチュアの方はもちろん、森ビル株式会社様をはじめ関係者の皆様方に、この場を借りて深くお詫び申し上げます。本件が、プロアマトーナメントの改善につながる契機となるよう選手と一丸となって努力して参りたいと存じますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。謹白

1 弊機構の野村修也参事(中央大学法科大学院教授・弁護士)と外部弁護士からなる調査委員会を設置し、本件の経緯及び内容、さらには弊機構の事前指導や事後対応の問題点等を調査し、概ね2週間程度でその結果を公表いたします。

2 6月中に懲戒・制裁委員会を開催し、片山晋呉プロの処分の要否及び内容を決定いたします。

3 概ね1か月以内に、弊機構の規定等の改正を含む再発防止策を講じます。

4 概ね1か月以内に、選手会とともに、プロアマトーナメントに対する選手の意識改革を進めるための種々の方策を決定し、順次実施に移します。以上