池田勇太(32=フリー)が7バーディー、3ボギーの68で回り、通算9アンダーの135で小林正則(42)山岡成稔(25)と並ぶ首位に浮上した。

 前半はいきなりの2連続バーディー、そして4番から4連続バーディー。ハーフ自己ベストにあと1打と迫る「30」で折り返し、後続を引き離していった。独走を予感させる流れだっただけに「上がり3ホールが悪すぎるわね。いいゴルフだったのに、台無しにする」。連続ボギーに加え、パー5の18番を取れなかったフィニッシュを悔やんだ。

 右に出たティーショットがカート道ではね、OBとなった16番は打ち直しも左の林へ。4オン1パットの「ナイスボギー」だったが、続くショートホールの17番はラフから何とか寄せた後のパーパットを外した。18番はティーショットをバンカーに入れ、結局チャンスにつけられなかった。今大会はドライバーを日替わりで試すなど、セッティングも固まっていない。「自分の納得いく部分が積み重なっていかないと、やっぱり勝ちたい時に勝てない」と話す。

 今大会は「彼女自身の今後のプレーにもつながっていけば」という思いを込めてキャディーには女子プロの山口春歌(27)を起用。そして、選手会長時代から震災復興支援に奔走してきた東北での試合出場は3年ぶりでもある。「(海外の試合が増えて)なかなかチャンスがここ数年なくて、久々に出ることができた。3年前とはまた違うゴルフを見せたいという気持ちでプレーしている」。思い入れの強さを語った後「自分の納得いく組み立てができれば、誰よりも上にいけるんじゃないかという、そういう気持ちがある」とプライドもにじませた。節目のツアー通算20勝目へ突き進む。