香妻陣一朗(23)が18ホール最多アンダーパーのツアー記録に並ぶ12アンダー「60」をマークし1打差3位に浮上した。

 8打差55位から出た香妻が一気に初優勝圏内に食い込んできた。上がりを5連続バーディーで締め「今週新しく入れた(ダンロップの)ドライバーが良かった。予選をギリギリで通ったので、これ以上落ちることはないとガンガンいった」。これまでのトーナメントコース記録「63」を上回る「62」を出して取材対応中だった石川もリーダーボードを見上げ「これはすごい」と感嘆の声を漏らした。スタート前、かわいがってもらっている谷口徹と顔を合わせるなり「おう、ビッグマウス」といじられた。すかさず「最近は謙虚にやらせていただいてます」と返した23歳。「自分に期待しすぎず、緊張感を楽しめたら」と力みなく2度目の最終日最終組を回る。

 ◆香妻の記録 18ホール12アンダーは03年アコム・インターナショナル第1ラウンド(R)の倉本昌弘、10年中日クラウンズ最終Rの石川遼と並ぶツアー最多。18ホール12バーディーも倉本、石川らと並ぶ最多。「60」は5月の中日クラウンズ第2Rの61を上回る自己ベストで、トーナメントコース記録を更新した。