遅れてきた黄金世代の沖せいら(25=福岡センチュリーGC)が、6バーディー、ノーボギーの6アンダー、66で勝とともに首位発進した。

 松山英樹らを輩出した東北福祉大ゴルフ部出身で、17年に2度目のプロテストで合格。同年12月の新人戦加賀電子杯で、大逆転でプロ1勝を挙げた。今季は予選落ちが続き、結果を出せていなかったが「ずっと悩んでいたパットが入ってくれた」と満足そうに話した。

 練習場で佐伯三貴に練習法を教わり、10歩、15歩、20歩とパターの距離のパターンを増やしひたすら打ち続けたことで、感触をつかんだという。きゃしゃな体形から体重増に取り組んでいるそうで「3食のほかに、寝る前にも食べることにしている。開幕前に2キロ増やしたけど、先輩方からもっと増やせと言われる」と話した。

 プロテストは勝らと同期だが、年齢ではツアー10勝の成田らと同級生。「同級生にはシード選手も多いので、早く追いつきたい。チャンスをムダにしないようにしたい」と、優勝へ闘志を燃やした。