松山英樹(26=LEXUS)は2バーディー、2ボギーの70と伸ばせず、通算2アンダーの138で83位となり、次週全英オープンの前哨戦ともいわれる大会で予選落ちとなった。

 523ヤードと短いパー5の前半2番で痛恨のボギーが先行した。右ラフからの第2打は芝が絡まって左のロープ外へ。第3打は「フワッと打たないとグリーンオーバーしてしまうので、それを考えて打ったら、失敗しましたね。(ボールの)下をくぐりました」と手前のバンカーに入れ、4オン2パットでスコアを落とした。

 1オン可能な6番パー4でドライバーを奥のエッジまで運んでバーディーを取り返すも、8番で3パットボギー。その後もグリーン上で惜しいパットが続き「(ショットは)昨日に比べたらマシでしたし、チャンスも多かったかなと思うんですけど、なかなか、締めがね…。カップに入ってくれなかったですね」と振り返った。

 次週のメジャーも見据えながらの試合へ臨むにあたり「ここに来るまでに自分の中で仕上がっているつもりでやっていた」。練習場で日に日に積み重ねている手応えが、結果に反映されてこないもどかしさはある。「2日間で10アンダーくらいは出るようなコースだと思っていたんですけど、なかなかそのレベルで自分がプレーできていない」と唇をかんだ。

 全英に向けた素直な胸中も明かす。「結果的に言ったら、不安が100で期待はゼロですけど…」と言った後で「それ(自分の中の手応え)を踏まえたら(不安と期待が)50対50くらいですかね。結果がついてこないっていうのは苦しいですけど、手応えが少しずつ出てきているので、それを早く結果につなげたい」。

 今週は全米オープン開幕前日に割れたエースドライバーの後継候補としてテーラーメイド「M3」投入に際し、ドライバーと3番ウッドのシャフトも慣れ親しんだものからチェンジしていた。「ヘッドはまだ分からないですけど、シャフトは戻します」。スコッティキャメロンの新しいパターについても「どうするか分からない」とした。気持ちを切り替え「2日、練習できる時間が増えた」と言ったその日から、ホールアウト後のドライビングレンジでみっちりと練習。立ち止まることなく、全英に向けて状態を上げていく。