男子ゴルフの時松隆光(24=筑紫ヶ丘GC)が初メジャーで全英オープン屈指の難コース、カーヌスティ・リンクスに挑む。

 全英後には世界選手権シリーズのブリヂストン招待の切符を既に確保し、世界ランク106位と8月の全米プロ選手権も狙える位置にいるが、初々しさがあふれる。「来た初日は舞い上がってしまいました。ダスティン(ジョンソン)とか(リッキー)ファウラーとかを見て『おるやん、近くに!』という感じで見てしまって…」と笑う。

 日本ツアー賞金ランクトップの位置につけていても、謙虚な姿勢は変わらない。それが初メジャーとなれば、なおさらだ。「アンダーパーとか、なかなか出ないと思う。それが今の僕の実力」と受け止め「下が硬いので、アイアンはターフを取れず、はじかれてしまう。一辺倒の打ち方ではダメだなと。上位の選手は、いろいろな打ち方ができる。そういうのが学べたのは良かった。本戦で一緒に回るのがどんな選手か詳しくは分からないですけど、何かを吸収して帰りたい」。自らに足りない部分を必死に補おうとしている。

 開幕前日の18日は練習場での調整に専念した。「予選通過はしてみたい」。刺激的な体験の連続を、あと2日で終わらせるのはもったいない。