池田勇太(32=フリー)は3バーディー、3ボギーの71で回り、通算1オーバーの214で51位だった。

 16年全米プロ以来となるメジャーの決勝ラウンドは、小平智(28)との2サム。フェアウエーキープ率80%、パーオン率も72%と高水準を維持しながら、グリーン上で32パットを要した。惜しいパットがなかなかカップに消えてくれず「昨日からです。ラインの読みだと思う。カップの縁に止まるのが5回、入ったと思ってカップの横を通り過ぎたのが6回…」と苦笑するしかなかった。

 後半14番パー5で最初のバーディーを奪うと、続く15番、そして最終18番と取ってパープレーで終えた。人一倍悔しい思いをしてきたメジャー。入れ込みすぎないよう「やってやろうという気持ちは成田(空港)に置いてきた」と、リラックスして臨んでいた。「もちろん、楽にやりたいんだけど、フラストレーションとか嫌な気持ちの方が、たまるのがものすごく早くて、100倍くらいでたまっていくからね。それを減らしていくには、バーディーを1つ取ったって、10減るか減らないかだからね」。

 たまった鬱憤(うっぷん)を晴らすのは、結果でしかない。「この順位なんで、どこまでいけるかっていうゴルフになる。発散できるか、ため込んで日本に持って帰るか、どっちかでしょう」。爆発して、気分よく帰国便へ乗り込む。