初出場で予選を通過した川村昌弘(25=antenna)は4バーディー、4ボギーの71で回り、通算2オーバーの215で56位だった。

 スタートの1番パー4(396ヤード)からドライバーを強振してグリーン近くまで運び、幸先よくバーディー発進した。3バーディーを先行させ、スコアを落とした9番も「ナイスボギーだった」。折り返しの10番でバーディーを奪った後のプレーを悔やむ。「『さあ、ここから』というところで、うまくいかなかった。13、14番を取れなかったのが痛かった。13番はバーディーチャンスでしたし、14番はティーショットをバンカーに入れて、チャンスホールを普通のパー5にしてしまった」と言った。

 前日に降った雨の影響でコースは軟らかく、風も穏やか。「伸ばさないと置いていかれる」との見立て通り、好スコアが続出した。そんな中でのパープレーに「2オーバーくらいの感じ」と渋い表情だったが、最終ホールではラッキーもあった。左ラフからの第2打は右からの風を受けながら、つま先下がりの良くないライで、ロングアイアンを持たされた。「でも、いい方にミスしました」。ボールはグリーン右のスタンドに入り、無罰でドロップして第3打を乗せ、2パットのボギーにとどめた。OBゾーンが広がる左側はもちろん、スタンドで跳ね返ったボールが池に入っていればトラブルは必至。「ついてましたね」と笑った。

 運も味方に大幅な後退は免れて迎える最終日。「もうちょっと風が吹いたり、難しくなってくれた方が、自分は好きですね。スコアが伸びない展開の方が得意なので」と、全英らしいシチュエーションを願った。