宮里優作(38=フリー)が2バーディー、6ボギー、1ダブルボギーの77で回り、通算3オーバーの287で47位だった。

 前日はメジャー自己最少の「65」をマークしたが、朝から不穏だったという。「(不安を抱える)腰の状態は、今日が一番良かったような気がする。でも、練習場にいったら全く、何を打っても当たらなくて。腰が痛い方が良かったんじゃないかってくらい、タイミングがホントに合わなくなっちゃって…」と振り返る。同行するコーチの父優さんには「70台で上がってくる」と言い残し、腹を決めて向かったラウンドは過酷だった。

 全英らしい強風が吹き「手打ちじゃ全く通用しない」。アゲンストの風向きが多い前半を耐え、後半につなげるイメージだったが「41」をたたいて折り返した。アゲンストの風が吹く後半17番パー4(464ヤード)では「(ティーショットと第2打を)スプーン、スプーンで打っても届かなかった。物理的に難しい」と言うしかなかった。

 最終18番は意地のバーディーで締め、拳を握った。腰痛で出場も危ぶまれた状況から、メジャーを4日間戦い抜いた意味は小さくない。次週はポルシェ欧州オープンに出場するためドイツへ向かう。「行ってダメなら、帰ってきます」。欧州ツアーシード確保に向け、体力と気力を振り絞る。