ツアー19勝の池田勇太(32=フリー)が、雨の中、ベストスコア66をマークし、通算7アンダー、135で2位に浮上した。連覇のかかった前週のANAオープンは北海道胆振東部地震のため中止。それでも、今大会直前に日帰りで被災地を視察しプロゴルファーの使命を胸に刻んだ。

「調子は悪くないが、なかなか爆発的なスコアが出せない」。そんな心のもやもやを吹き飛ばす、池田のゴルフだった。前半の3番で6メートルのパットを沈めバーディーを取って波に乗った。9番で唯一のボギーも、続く10番でバーディーと勢いをつなげ、初日の22位から一気に2位に浮上した。

ツアー19勝のうち、12勝を9月以降の試合で挙げている。連覇がかかっていた前週のANAオープンは北海道を襲った地震のため中止。池田は今大会直前の16日に、ANAオープンの会場や液状化で被害の大きかった札幌市清田区を日帰りで視察した。被災地の無残な姿を見て「ボクらプロゴルファーとして何ができるのか」とプロ選手としての使命を心に刻んだ。

北海道で見せられなかった戦う姿を、ゴルフ場で見せる。「私の試合は、どの試合でも(目標は)優勝しかないから」とツアー20勝で、被災地に勇気を贈る。