男子ゴルフのアダム・スコット(38=オーストラリア)が10日、2年ぶり4度目の出場となる日本オープン(11日開幕、横浜CC)に向け、最後の調整を行った。

過去3大会は38位(14年)7位(15年)予選落ち(16年)と優勝争いに絡めていない元世界NO・1。「チャンスがあればぜひ勝ちたい」と力を込めるのは、状態への手応えの裏返しでもある。米ツアーでは8月のメジャー最終戦、全米プロ選手権で優勝争いを演じて3位。続くプレーオフシリーズのノーザントラストでも5位となり「3カ月前に比べれば自信につながっているし、プレーの内容も良くなっている。過剰な自信をもたず、いい状態でプレーしたい」とうなずく。

米国で名門コースの監修を手がけるベン・クレンショーとビル・クーアによる改修が施された横浜CCへの好印象も口にする。フェアウエーは広く、ブッシュは配置されているものの、ラフは短い。「今までよりなじみやすい。制約なく攻めていける。日本でプレーしたコースは多くないけどお気に入りだよ。グリーンが軟らかく、スコアは出やすいと思うから(勝つためには)最低10アンダーは必要かな」と読む。

長尺パターで13年のマスターズを制覇。アンカーリング禁止後、泣きどころともなってきたグリーン上ではユニークな戦略を採用している。5月のウェルズ・ファーゴ選手権で再び長尺パターを使い始めると、7月の全英オープン以降は52度のウエッジを1本抜いた上で長尺と短尺、2本のパターをバッグに入れている。「明日も両方使うよ」と笑顔で予告した。