アマチュアの安田祐香(17=兵庫・滝川二高)が、諸見里しのぶらが持つプロツアーで10試合連続予選通過の日本記録に並んだ。ボギー先行で圏外の3オーバーまで下がったが、後半に2バーディー。通算1オーバーで、予選通過ラインぎりぎりの46位で、決勝ラウンドに進んだ。アン・ソンジュとイ・ミニョンの韓国勢が、6アンダー、138で首位に立った。

2ボギーから2バーディーと盛り返して迎えた終盤の8番パー3。安田は、外せば予選落ちの3メートルのパーパットを決めた。「正直落ちると思っていた」という綱渡りの状況で「自分はついているのか? いや、自分が強くなったんだ」と、自分のゴルフに確信が持てた。

アマとしてプロツアー10試合連続予選通過の日本記録に「うれしいです。プレッシャーはなかったけど、注目されていると思っていたので、期待に応えられるゴルフができればと思っていました」と、プロ並みのコメント。それでも、記録がかかった今大会は、アマとプロの掛け持ちの疲労で出た腰痛とも闘った。痛みで前かがみになることもできず、使い捨てカイロを腰に貼ってプレーした。

昨年7月の大東建託いい部屋ネット・レディースでプロ初出場で予選通過。今年の同大会では優勝争いを演じて3位に入りローアマも獲得した。「この1、2年で自分の成長を感じる。悪いときにそれを悪化させないプレーができるようになった」という。プロの目標は松山英樹のような「魅せるプレーヤーになりたい」という安田。次週に地元兵庫で開催のマスターズGCLでの新記録達成に「地元ですごい楽しみ」と目を輝かせた。【桝田朗】