石川遼(27=CASIO)は1イーグル、4バーディー、4ボギーの69で回り、通算2アンダーの282で20位だった。

見せ場は4番パー5。グリーン右手前のバンカーから高々とボールを上げてチップインイーグル。「あれは最高のショットだった」とした上で苦笑しながら続けた。「この順位で言ってもあんまり…。あれがターニングポイントになっての優勝、だったらカッコイイけど、3パット2回でボギーやってからのイーグルですからね」。1、3番とバーディートライが2メートルほどオーバーして3パットボギーをたたいていただけに、手放しでは喜べなかった。

手応えを強調したのはティーショットの部分。「(2週前の)東海クラシックで出ていたようなミスが、今週は1回もなかった。4日間、これだけいい内容のティーショットでやれたのは久しぶり」とうなずく。一方で「アイアンをもう少しチャンスにつけられれば。ドライバーとアイアンでばらつきがあるようでは戦えない。ばらつきの“幅”を減らしていくことが第1段階」と課題にも言及した。

内容の前進は感じているが、16年RIZAP・KBCオーガスタを最後に遠ざかる優勝への思いは増すばかり。「本当に勝ちたいです」と繰り返した。