石川遼(27=CASIO)は7バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの68で回り、4アンダーで首位と3打差8位につけた。

出だしの10番、朝イチのティーショットが左へOBとなってダブルボギーをたたいた。11番も同様に左へ出たが「ミス自体はいいことではないけど、調子がいい時は左にミスすることが多い」というのが本人の認識。右へのミスに悩まされる時間が長かっただけに、スタートホールでの左へのミスは懐かしくさえあったという。ショートホールの12番も9番アイアンで左に曲げたことで「体が硬く、バッグスイングが浅くなっている」。問題を把握できれば、修正に時間はかからなかった。

13番から5連続バーディー。5連続の締めくくりとなった17番は231ヤードのパー3。2番アイアンでピンに絡め「手前5メートルでも100点だなと思いましたけど、ホールインワンと同じくらい奇跡的に距離と方向が合いました」と笑った。グリーン上もさえ、平均パット1・5はこの日トップの数字だった。

過去トップ10入りがなく、苦手意識を口にしてきたコース。2ホールで3つ落とす不穏な滑り出しから巻き返した。「アイアンはピンの真横についたのが多かった。距離感のコントロールはできていて、あとはもう少し方向が合ってくれば納得。アイアン(の方向性)がイマイチだったけど(その分)自分の中で伸びしろを感じる」と前向きだった。