今平周吾(26=フリー)は6バーディー、2ボギーの67で回り、通算11アンダーの202で首位と1打差の3位に浮上した。

1番でチップインバーディー発進も2、4番のボギーで「少し気持ちが切れそうになった」と素直に振り返る。それでも肩に力が入らなかったのは、気のせいではない。今週はショットのブレを抑えるため、スイングを「大人しくしている」と表現。6、7割の力を使ってヘッドだけ走らせるイメージで振る分、ショートゲームの集中力が高まっているとうなずく。6番以降、5つのバーディーを重ねてトップに肉薄した。

賞金ランク1位ながら今季未勝利。惜しかった優勝争いを思い返せば、ツアー2勝目への思いゆえに前のめりになって冷静さを欠いた試合も多々あったという。「どんな状況でも、思い通りのスイングができるかどうか。今の段階では相手とかスコアはあまり気にせず、自分との闘いです」。スイングの試行錯誤が、結果として周囲に左右されない落ち着きを生んでいる。