男子ゴルフのダンロップ・フェニックス(15日開幕、宮崎・フェニックスCC)のプロアマ戦が14日、同コースで行われた。

尾崎将司以来となる史上2人目の大会3連覇がかかる世界ランク1位のブルックス・ケプカ(28=米国)は「非常にいい状態。ジャンボ尾崎さんに次ぐ2人目の3連覇を成し遂げたいね」と意気込みを示した。最新世界ランクで1位にカムバックしたばかり。「とにかく最高の気分。それに尽きるよ。地球上で自分より上がいないということなんだから」と、あらためて喜びをにじませる。

この大会では優勝副賞として宮崎牛1頭分の牛肉が贈られている。大会連覇を果たしたケプカの自宅には、新たに買ったものも含めて4台の冷蔵庫があるというが「冷凍した牛肉でいっぱいなんだ。アイスクリームを入れる隙間もない。もう、冷蔵庫は買いたくないなあ」と困ったような笑みを浮かべた。

主戦場の米ツアーでしのぎを削る松山英樹はケプカのすごさについて「体の大きさです」と冗談めかした後でギャラリーが注目すべきポイントについて解説した。「飛距離はやっぱり魅力的です。それ以上にショートゲームのうまさがスゴイ。そこはすごく見てほしい。ワールドランク1位になるというのは、それだけ精神的にも強くないとなれない」。隙の見当たらない世界NO・1に勝つためには「曲がってくれるのを祈るしかないですね」と笑う。

この大会に世界ランク1位の選手が参戦するのはタイガー・ウッズ(米国)以来。そのウッズも06年にプレーオフで敗れて大会3連覇を逃している。「コースに大きな変化はない。林に入れないこと、つまらないミスをしないこと。それらをやっていけば(16年の)自分の記録、トータル21アンダーも破れるんじゃないかと思う」と力強く宣言した。