尾崎将司(71=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ)が2バーディー、8ボギー、1ダブルボギーの80で回り、通算17オーバーの159で84位となって今季自身最終戦を終えた。

昨季は2度目のエージシュートを達成するなど存在感を示したが、今季は出場7試合で途中棄権4度と苦しんだ。「体調、整わず。コンディションづくりで大したことができなくて、そういうものがティーショットの飛距離に相当影響してくるからね。全く、クラブが振れないんだわ。そこそこ作戦を立てながら、チョコチョコ来たけどね。やっぱり(復活には)そういうワクチン治療的な分野ではないわな。根本からの体力アップを図ってこないと、本物の姿にはほど遠いわね」と落胆を隠さなかった。

今大会の開幕前に来季も現役を続行する意思を表明した。「JGTO(日本ゴルフツアー機構)から、いつ引退命令が来るか分からないから」と豪快に笑った後で「オレとしてみれば、オフは最後の稽古をやりたい。(オフは相当ハードに)やらないかんだろうなあ」と目をぎらつかせた。

自らの“引き際”についても言及した。「もう、最後。年齢的にオーバーパーにならないように。今はまだ(71歳で)アンダーパー。来年(1月で72歳になって)イーブンパー。イーブンパーで終わりだ」。報道陣から来季が最後となる可能性を重ねて問われ「それは、それくらいの覚悟でやらなければいかんだろ。気力はあったとしても、目の前の結果が、そういう気力をなえさせることになるわけだから」と言った。

苦しんだシーズンを終え、もう1度気持ちを奮い立たせる。「自分自身が、ゴルフしかないから。ゴルフを追究していくことしか、自分にはできないわけだから。そういった意味じゃね、クラブを置くのは簡単だけど、何かの目的に向かって歩いていくってことをしないと」。純粋な思いが、レジェンドを突き動かす。