渋野日向子(20=RSK山陽放送)が、77年全米女子プロを制した樋口久子(現LPGA顧問)以来、日本人では男女を通じ2人目のメジャー優勝を飾った。

42年前に日本人で初めてメジャー優勝を経験している樋口は「優勝おめでとうございます。無欲が手繰り寄せた勝利と言えるでしょう。予選通過だけを目標に、気負いがなく、日本で戦っているように伸び伸び、自然体でプレーをしていた印象です。また、随所に得意のパッティングはさえていた。そして、好条件がそろっていたことも見逃せません。今回の会場は、日本によく似た起伏のある林間コース。日本から大勢の応援団もかけつけ、全幅の信頼を置くコーチが、キャディーとして支えたことも大きな力になったと思いました。待ちに待った日本人のメジャー優勝。私としても本当にうれしいです」と協会を通じてコメントを発表。

テレビ解説をした際には「(18番の劇的バーディーは)決して簡単な距離ではなかった。プレーが素晴らしかった。(3番の)ダブルボギーもゴルフのうちなので、早いうちに出たことで、切り替えができたと思う」と新世代の快挙を祝福。さらに「私たちの世代とは、全然(プレースタイルが)違う。特に彼女は違う。新人類で、素晴らしい選手が出てきてくれた」と渋野の笑顔のプレーに興奮していた。