黄金世代の渋野日向子(20=RSK山陽放送)が、日本勢では男女通じて42年ぶりのメジャー優勝を達成した。77年全米女子プロを制した樋口久子(現LPGA顧問)以来2人目の快挙。「笑顔のシンデレラ」が世界を驚かせた。

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海外初試合でメジャー優勝を飾った渋野を、17年に現役を引退した宮里藍さん(34)の夫、座親匠さん(38)が支えた。英語での優勝スピーチの前には、英文を紙に書いて手渡し、英国テレビ局のインタビューでは通訳を務めた。

米国育ちの座親さんは、宮里さんが米女子ツアーに本格参戦した06年、宮里さんの通訳を務め、翌07年からはマネジャーを兼務。何度も宮里さんのメジャー大会優勝争いを見てきたが、宮里さんは夢を果たせず、17年限りで引退した。翌18年6月に夫婦となったが、座親さんは宮里さんのマネジャーを継続しながら、海外試合に挑戦するゴルファーをサポートをしている。

8歳でゴルフを始めた渋野も、宮里さんに憧れてきた世代の1人。スピーチ前、試合以上に緊張しながら、座親さんから手渡された紙を見つめる姿が印象的だったが、優勝会見で「通訳は、宮里藍さんの旦那さんですね」と振られると、「えっ? 知りませんでした。ほんとに?」と驚いていた。