男子ゴルフの石川遼(30=CASIO)が来季の米下部ツアー、コーンフェリーツアー参戦をかけた今秋の予選会に出場することが20日、分かった。関係者が明かした。

石川は20年全米オープンの予選通過などで、同予選会のファーストステージは免除されており、現状では10月19日に始まるセカンドステージからの出場。同予選会には、10月12日時点(ブリヂストン・オープン終了後)の日本ツアーの賞金ランキングで5位以内に入るとセカンドステージも免除となる条件もある。石川は現在同ランキング9位。今後の成績次第ではセカンドステージも飛び越え、11月4日から行われるファイナルステージ(ジョージア州ザ・ランディングGC)から参戦する可能性も、まだ残されている。

予選会はセカンド、ファイナルともに4日間72ホールのストロークプレーで開催される。セカンドステージは5つの会場で行われ、関係者によると、石川は日本により近いカリフォルニア州ベアクリークGCで行われる予選会にエントリーしているという。

石川は13年から米ツアーに参戦し、17年までプレー。シード権を失ったため日本ツアーへ復帰したが。、再挑戦への思いをたびたび口にしており、4月に松山英樹がマスターズを制した際にも「自分もそっち側というか、世界にいきたいと思っている人間です。それはもう刺激以上の、言葉に言い換えられない感情になりました」と語っていた。

コーンフェリーツアーは松山らのいる米PGAツアー参戦を目指す選手が戦う下部ツアー。賞金ランキング25位までの選手と、入れ替え戦の上位者が翌シーズンのPGAツアーの出場権を得ることができ、今年の予選会を通過すれば、最短で22年秋にPGAツアー参戦を果たすことができる。

関係者によると、石川は昨年も同予選会受験の可能性を模索していたが、コロナ禍などで断念。今年で30歳の節目を迎えた日本男子ゴルフ界の顔は、再び夢の舞台へと挑戦する。