松山英樹(29=LEXUS)が、ラッセル・ヘンリー(米国)とのプレーオフの末に逆転で、アジア人最多の米ツアー通算8勝目を挙げた。

最終日正規の18ホールは首位ヘンリーに2打差で出て、7バーディー、ボギーなしの63で回り、通算23アンダー、257だった。最終18番パー5でバーディーを奪い、パーだった首位のヘンリーに並んだ。勝負は通算23アンダーの2人よるプレーオフに。

プレーオフ1ホール目の18番で、松山はフェアウエーを手堅くキープ。第2打はピン約1メートルにつけるスーパーショットで難なくイーグルを奪った。一方、ヘンリーはティーショットをバンカーに入れ、第3打もグリーンをオーバーするなどボギーだった。松山はプレーオフ直後のインタビューで「プレーオフでいいショットが打てた」と話した。

松山は首位のヘンリーに2打差の単独2位でスタート。前半、松山は3バーディー、ボギーなしだったが、ヘンリーが絶好調。前半終了時点でその差は、何と5打差に広がった。

しかし、後半に入って流れがガラリと変わった。松山は10番パー4、11番パー3で連続バーディー。15番パー4をバーディーとし、1打差まで詰め寄った。1打差で迎えた最終18番パー5でバーディーを取り、ヘンリーはパー。ついに首位に並び、プレーオフに突入した。

昨年、日本開催のZOZOチャンピオンシップで通算7勝目を挙げた際、「アジア人の最多が崔京周(韓国)の8勝。丸山(茂樹)さんから早く抜くように言われているので、早く並ぶように頑張りたい」と話していた。

年明け早々、「苦手なコース」というワイアラエCCをしっかり克服し、最終日にスコアを伸ばし、優勝を成し遂げた。