<米女子ゴルフ:トレスマリアス選手権>◇初日◇29日◇メキシコ・モレリア、トレスマリアスGC(6539ヤード、パー73)

 突然の引退を発表したロレーナ・オチョアを地元メキシコのファンが温かく迎えた。大歓声に送られてスタートした最後の花道。パートナーには学生時代からの親友、ナタリー・ガルビス(米国)と、米ツアーで次の女王を狙う宮里藍を選んだ。

 この大会は過去3勝で現在2連覇中と得意としている。出だしの10番(パー5)では残り185ヤードを6番アイアンで8メートルに2オンさせ、会心のイーグル発進。その後も終始リラックスした表情で宮里藍らと談笑。さらにファンの声援にも何度も応えるなど、人がらのよさで知られた女王らしさを随所で見せた。

 プレーももちろん貫禄(かんろく)たっぷり。前半を4アンダーで折り返すと、後半も3つのバーディーで66をマーク。首位の宮里藍から3打差の3位と好位置につけた。有終の美を飾ることができるのか。28歳は「藍がすばらしいプレーをしたから、この試合を勝つことはちょっとしたチャレンジになった」と余裕の笑みすら浮かべた。