<男子ゴルフ:中日クラウンズ>◇最終日◇5日◇愛知・名古屋GC和合C(6545ヤード、パー70)◇賞金総額1億2000万円(優勝2400万円)

 プロ転向8年目の松村道央(29=吉野電化工業)が、3アンダー67で回り、通算2アンダーで、10年のカシオワールドオープン以来のツアー3勝目を挙げた。

 17番グリーンで松山英樹(21=東北福祉大4年)が、18番でバーディーを取ったことに気付き、1打差に迫られ18番ティーに立った。

 そこで松村は「ルーキーには負けられない。先輩プロの意地がある。絶対パーで上がるんだ」と強く決意した。

 しかし、うまくドライバーショットは打てたが、第2打がグリーン奥のラフにこぼれるミスショット。そこから執念のアプローチを見せて1メートルに寄せた。それをしっかりと沈め、大物ルーキーに迫られながらも逃げ切った。

 今回で54回を数える歴史ある中日クラウンズ。青木功や尾崎将司ら、そうそうたる優勝者に名を連ねる。「それは自信になります。次は日本のメジャーに勝ちたい」と目標を語った。