男子ゴルフの今季メジャー最終戦、全米プロ選手権は8日、ニューヨーク州ロチェスターのオークヒルCC(7163ヤード、パー70)で開幕する。5日、現地での調整が本格的にスタート。松山英樹(21=東北福祉大)は前日4日にオハイオ州アクロンでブリヂストン招待最終日を終えて、そのまま米ツアーの特別チャーター機で現地入り。この日は夕刻にコース入りし、テレビ中継の仕事で訪れた加瀬秀樹に“即席レッスン”をあおいだ。

 ショット練習場で、加瀬に指摘されたのはアドレスだ。しばしば微妙にオープンスタンスになり、視線がズレてしまう点を修正した。手応え十分な当たりが飛び始めると「ゴルフが楽しくなってきた。あ~すっきりした」と満面の笑みを浮かべた。「加瀬さんに、いいきっかけを見つけてもらいました。あとはそれをどれだけものにできるか。今まで上半身と下半身がばらばらでしたから」と話した。

 一方、石川遼(21=CASIO)と藤田寛之(44=葛城GC)は昼前から一緒にイン9ホールのみの練習ラウンドを行った。4月のマスターズ以来、3試合ぶりのメジャーとなる石川は「やはりすごいワクワク感はあります。全米プロは全米オープンともまた違って、セッティングがいつものPGAツアーと近いものがあります」と明るい表情を浮かべた。

 今季メジャー全戦出場となる藤田は「今までの3試合とも予選落ちしてますからね。まずは(予選通過して)最後までやりたい。その上でどこまでいけるかです」。2月に脇腹を痛め、不本意なシーズンを送っているが、ようやく「自分の練習ができるようになってきました」と話していた。