<海外男子ゴルフ:W杯>◇第2日◇22日◇オーストラリア・ロイヤルメルボルンGC(7046ヤード、パー71)

 日本代表の石川遼(22=CASIO)は3バーディー、3ボギーの71で回り、通算イーブンパーの15位につけた。

 粘りのゴルフが光った。3番パー3では、グリーン手前の急な斜面にボールをぶつけて勢いを殺す技ありアプローチで、ナイスパーセーブ。「11年のプレジデンツ杯で同じところからアプローチを打ったことがありました。思ったより傾斜がきついので、強めに当てないといけないと思い出した」と経験が生きた。

 10番パー4では第1打を右の林に打ち込んだ。前方上空の直径1メートルほどのすき間を狙わないと脱出できない上に、ボールと顔との間に枝葉がかかる最悪の状況。しかし帽子とサングラスを外して、ためらいなく枝葉に顔をつっこみ、狙い通りのショットで脱出。グリーン左のバンカーに運び、50ヤードの難しい第3打もピンに寄せてパーをセーブした。

 14、15番の連続ボギーで後退したが「中盤までの粘りのゴルフで、3、4打は抑えられた。団体戦のことを考えても、よくがまんできたと思う」と前向きに話した。