<女子ゴルフ:国・地域別対抗戦インターナショナル・クラウン>◇第2日◇25日◇米メリーランド州オウイングズミルズ、ケイブズバレーGC

 11ホールを終えて6ダウンと絶体絶命の状況から、引き分けに持ち込んだ。貴重な1点をもぎ取った宮里藍、横峯さくらはそろって「信じられない」と、自分たちの巻き返しに目を丸くした。

 序盤はショットもパットもかみ合わない日本に対し、やること全てがうまくいった相手はバンカーから直接カップへ入れるなど7ホールで5バーディーを量産。大差で折り返した。

 「流れが変わったのは12番だった」と宮里は振り返った。6ダウンで迎えたこのホールは、取られたら負けが決まってしまう窮地。ここで横峯が1・5メートルのパットを沈める初バーディーで意地を示した。その直後、競技委員からスロープレーの警告を受けて時間計測が始まるとオーストラリアが乱れ、日本の猛反撃が始まった。

 13、14番と連続で奪い、16番で宮里が2メートル、17番では横峯がカラーから10メートル以上の長さをパターで沈めて連続バーディー。18番もボギーの相手に対し、パーをセーブして辛うじて追い付いた。

 「諦めなくてよかった」と横峯。勢いづきそうな引き分けに沸く日本は、第3日は強豪の韓国と当たる。「この流れで行ければすごくいい」と、宮里が大きな目を輝かせた。