男子ゴルフの谷原秀人(35=フリー)が、8月7日に米ケンタッキー州バルハラGCで行われる海外メジャー今季最終戦、全米プロ選手権に出場することが決まった。世界ランク100位前後の選手には6月末までに招待状が送られていたが、大会直前の今週、同117位の谷原も招待された。空き週と見込み、取材やイベントなどで予定を埋めていたが、関係者の理解もあり調整を完了。1日開幕のダンロップ・スリクソン福島オープン出場後の5日に米国へ出発する。

 06年の全英オープン5位の実績もある谷原だが、肩のけがによるスランプもあり、08年全英以来海外メジャーから遠ざかっていた。けがが治った近年は、昨季まで2季連続で平均パット数1位。13年三井住友VISA太平洋マスターズで、3年ぶりツアー優勝を果たした。さらに同年のW杯団体3位、個人7位。今年1月の米ツアー、ソニー・オープンでも優勝争いに加わり、8位に入った。

 今季は国内ツアーの賞金王候補に挙がるとともに、海外での活躍も期待されていた。11年にはケビン・ナに帯同し初優勝にも立ち会うなど、米ツアーに精通した須藤マネジャーを迎え、準備も整えた。

 しかし全米オープンの国内予選では、プレーオフ6ホール目、通算42ホール目で敗退。勝てば賞金ランク上位で全英に出場できたツアー選手権森ビル杯では、終盤まで優勝争いを演じるも3位に終わるなど、あと1歩が届かずに来ていた。最後の最後で転がり込んできたチャンス。ケガでショット練習ができなかった間に技術を磨き、世界クラスと称されるに至ったパットの精度を、世界最高の舞台で試す日が来る。